よそ者は市役所採用試験で不利なのか

日程が重ならない自治体受験を予定している人は多い。

しかし、縁もゆかりもない市に合格できるか不安に感じていると思う。

よそ者は市役所採用試験に不利となるのか、その実態をある職員にインタビューした。

結論から言うと、確かに自治体にはコネ枠が存在するが

実力枠もあり、試験などで成果を出すことで、よそ者でも合格する可能性は多いにある。

管理人周辺の自治体(5~10万人規模)に昨年合格した人の内枠を調べてみると、約3~5割が市外に住んでいる。


なぜ、自治体が縁もゆかりもない人を採用するのか。その理由は3つある。

1.市内だけでは優秀な人材確保が困難である。

2.市外であるが優秀な受験者がいた。

1.は特に地方部の自治体に多い。
過疎化などの影響で若年層が少なく、市内だけでは人材確保が困難な場合である。

2.は過疎地だけでなく、多くの自治体に当てはまる。
基本的に市内在住者ならば離職率が少なく、地元に愛着心もあり
自治体の仕事に努めてくれる可能性が高いが
その理由を差し置いても、魅力的な人材であると認められた場合、採用される。

「魅力的な人」とはどのような人材であるか。

それは、第一に「筆記試験の点数が高く、事務処理能力、学習能力が高い人」である。
第二に、「面接した結果、コミュニケーション能力がある、対市民対応に適切と思われる人相の良さ」などの人物面である。

その2つを兼ね備えていれば合格する可能が高い。

3.地元出身者ではないが、自治体に貢献した実績あるいは自治体と協力した実績がある。

最後に最も重要と思われる項目が3である。
たとえば、自治体のインターンシップ事業に参加した経験がある人は採用される可能性が高まる。

なぜなら、実際に合否を決めるのは人間であり、自分の自治体インターンに参加した、あるいは地元に何らかの形で協力した人は
地元愛がある、市内在住者以上に精力的に仕事に努めてくれる可能性が高いと思われ
採用される可能性が高まる。

そのため、受験する予定の自治体には下見に行くだけでなく
イベント事業の視察、さらに余裕があれば自治体主催のイベントに協力することで
面接試験を突破する可能性がある。