私は2014年度の秋日程にて市役所の事務職上級に合格できた。

その際に、半年で市役所上級試験に合格できた勉強法という記事を掲載したが、
今年に入り、多くの優良書籍が出回るようになった。

そこで、私自身の評価や、その他合格者の意見を参考に
最新の優良参考書を考慮に入れた

2016年度版 6ヶ月で市役所上級勉強法を掲載する。

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最近の地方公務員試験は人物重視へと変わりつつある。

そのため、筆記試験の問題が簡単になるor基準点が著しく下がる
という傾向が見られる。

その代わり、集団面接、プレゼンテーションをさせることで
発信型コミュニケーション能力を厳しく評価するものへと変わっている。

その場合、地方公務員試験においては
市役所の人事担当者、あるいは市長が決定権を持っているので
面接対策だけでなく、事前対策が必要となる。

具体的に言うと、学生の場合は市役所のインターン、イベントなどの行事に積極的に参加する。

既卒者でフリーターの方は、臨時職員として働く。

以上の方法でで、職員の方々(特に人事権を持つ総務課)、市長と知り合いとなっておいたほうが良い。

自分が人事担当者の立場として考えれば、既に面識のある人のほうが
後々問題を起こす可能性が低いので、採用したくなるのは明らかである。

これをコネと批判しているようでは、何も始まらない。

筆記試験対策は以下の参考書をお勧めする。

どれも社会人がすぐに終えられる分量となっており
ピンポイントで近年出題されている問題を解けるようになる。

まず、公務員試験で配点が高い数的、判断推理を攻略した。

大学受験から7年ほど経っていてブランクがあったので、優しい解説が入った以下のシリーズから始めた。

浦島太郎シリーズは中学数学程度の解説から入るが、最後は市役所上級レベルの問題が解けるまで
段階的に問題が出題され、ブランクがある社会人にはもってこいだった。

最近の市役所は人物重視の試験になってきており、浦島太郎シリーズの問題が解けるようになっただけでも
10万人以下の自治体試験であれば筆記試験に太刀打ちできる。

このシリーズを2〜3周やりこむ。余裕がある方は畑中邦子のザ・ベストシリーズをやり込むことを勧める。

最新の出題傾向に合わせた問題集だ。
浦島太郎シリーズよりも難解な問題が多く、地方上級(都庁、都道府県の事務職上級)レベルの問題が出題されている。

解説は大変丁寧なので、浦島太郎シリーズを攻略できた方は問題なく進めることができる。

さらに余力のある方は判断推理も勧める。

判断推理は数学の知識が不要で、表などを何通りも作成して解く問題がほとんどなので
数的推理ほど問題をやり込む必要はないと感じた。

数的、判断推理は勘が鈍りやすい科目なので、毎日少しだけでもやり続けることを強く勧める。
1日で数十問も解こうとすると、数学が苦手な受験生にとってものすごく苦痛になるため、1日数問を解いていったほうが楽だし頭に入る。

また、私は図形問題をどれだけ解いても解けるようにならなかったので、
その分野は苦手分野として飛ばした。
図形問題の出題数は毎試験ごとに1〜4問とばらつきがあったので
やりこんでも割に合わないと思った。

空間把握問題も気休め程度にやっただけだ。

次に取りかかったのは経済。

入門書として最適なのが、この「らくらく」シリーズである。
経済は10万人規模の自治体でもその時々によって難易度の変化にばらつきがあるが、比較的に優しめの経済問題が出題された年であれば
この入門書に書いてある内容を理解するだけでも問題を解ける。

ページ数が少ないので、休日に本気で取りかかれば1日で読破できる文量だ。

ただし、この入門書だけでは問題量が圧倒的に少なすぎるので
以下の入門書をやり込むことを勧める。

一見ページ数が多く感じるが、中身は初歩中の初歩から始まるので読みやすい。
次々と読み勧められる。

後半にいくにつれて、地方上級や国税などの難解な問題が出題されるが
そのような難解な計算問題は本番でも解けないので、飛ばした。

公務員試験は完璧主義である必要などない。
いくつかの自治体を受けた人は分かってくるが、どれだけ勉強しても解けるようにならない苦手問題は飛ばすに限る。(ただし、配点が極端に大きな問題はダメであるが)
オールマイティを狙っても割に合わない。

次に民法。
この科目は法律科目だと甘く見ていると、苦手意識を持ってしまうので注意して頂きたい。
暗記科目ではなく、論理思考問題が多い。

そのため、実況中継シリーズによって
民法の基礎的な考え方、ロジックを徹底的に理解する必要がある。

民法の入門書は間違いなくこの参考書一択。
完成度が非常に高く、理解しやすい。分量も多すぎない。
一回読んだだけでは全てを理解しきれないので、何度も読み返すことが必要である。

この入門書の内容がある程度頭に入れば、後は郷原先生の過去問集をやりこめば良い。
しかし、行政書士や国家総合職(国1)レベルの問題集が混じっているので、
それらの問題は時間がなければ飛ばしても良い。
市役所レベルの筆記試験では出題されなかったからだ。

2016年12月24日更新
郷原先生の問題集はなくなったので
代わりに「だからカコモン」シリーズがお勧め。
分量が程よく読み進めやすい。
時間がない方は間違っても民法 スー過去に手を出してはいけない。

こちらの問題集も解説が大変丁寧である。

民法、経済、数的判断推理をある程度マスターすれば

次に憲法、教養、専門科目の学習を始めた。
だが、さきほどの3大科目(民法、経済、数的判断推理)を終えれば
後は下り坂だ。

憲法については、この参考を読むところから始めたが
難解な科目でないので、必須ではない。

気休め程度に読める参考書として購入したが、憲法の基本的な考え方や学説問題に対応できる力が身に付く。
時間がない時はこれを読破して本番に挑んでも良い。

教養に関してはきりがないので、短期間で網羅できる厳選問題集を探した。
その結果、このシリーズが効率的に学習できた。

過去問ダイレクトナビは過去に出題された科目50問が掲載されており、
センター試験の経験者にはうってつけ。

私は私立文系専願だったので、数学、理科は大学受験時にほとんど学習していなかったが
市役所レベルならば高校2年程度の初歩的な問題が出題されるので、いきなり過去問から始めても大丈夫だった。

上記の地理の他にも、以下の科目をやり終えた。

生物、地学は丸暗記の得点科目。
政治、経済も丸暗記である。

市役所レベルなら初歩的な問題が多いので、各科目50問の演習をすれば一次を通過するに十分な点数をとることができた。

本来、この他にもダイレクトナビの日本史、世界史、物理・化学、数学を済ませれば良い。

数学に関しては、以下の書籍で少しかじる程度で良い。だが、私は時間がなかったので、数学はほぼ無対策で挑んだ。

*過去問ダイレクトナビで教養科目を1科目ごとにやる暇がない場合




がお勧め。
「出るとこ過去問」シリーズはTACの最新問題集であり、問題数が多く解説が丁寧。
それでいて本自体は分厚くなく、ダイレクトナビのコンパクト版である。

働きながらそれらの科目をやり終える時間がなかったので、全ての科目を学習しなかった。

日本史、世界史は範囲が膨大すぎる割に、配点が少ない。
数学も教養で一問しか出ない。
物理・化学は高1の時に少し履修した程度なので、今から始めると膨大な範囲を覚えなければならない。

割に合わない科目は思い切って無対策で挑んだ。

実際に、6月に北陸の某10万人都市に挑んだ際には
憲法、民法、経済、数的判断推理の対策をしただけで、残りの科目はほぼ無対策だったが
全体的に6割近くとることができ、一次は通過できた。
(しかし、公務員試験の面接は独自の対策法が必要。民間と同じ感覚で挑んだため、最終面接で撃沈)

C日程に備えて、行政法など残りの専門科目の学習も本格的に始めた。

だが、先ほどあの3大科目が終われば下り坂と言ったように
残りの専門科目は単なる暗記だ。

まず、行政法はこちらの実況中継シリーズから始めることを勧める。

だが、実況中継シリーズだけでは、どこが覚えていてどこが忘れているのか把握しずらい。
そのため、本番でちょっとした知識問題が出題されただけでも、誤った選択肢に誘導されることがあるので
問題集で少し演習したほうが良い。

こちらの問題はさきほどのダイレクトナビと同様、厳選問題集であり短期間で網羅するにはちょうど良い。

これで憲法、民法、経済、行政法を終えたことになる。
残りの社会学、政治学、行政学、国際関係・・・など1つ1つスー過去で演習していては切りがないので
1冊に集約されたこの用語集を読みまくる。

また、まるパスを終えた後は
以下のシリーズがお勧め。
今年に入りTACが出版した。
程よい問題量に抑えた最新の専門問題集である。


憲法


政治学


社会学


経営学


行政学


国際関係

上記の科目は出るとこ過去問シリーズをお勧めできるが、
経済はより詳細な解説がないと初学者にはわからないので、出るとこ過去問シリーズを1冊目としてお勧めしない。

また、民法も独自の原則、考え方を身につけた上でないと効率よく解けるようにならないので、出るとこ過去問シリーズの前に郷原先生の実況中継、問題集をやることをお勧めする。

こちらの問題集を終えれば、残りの専門科目は労働法、刑法、会計学などになるが
それらの科目は捨てた。
範囲が膨大な割に出題数が少ないからだ。

私は以上の勉強法で4つの自治体を受験したが
筆記で落ちたことはなかった。
もちろん、近年は人物重視の試験に変わりつつあり
筆記試験の基準点が下がったこともその要因の1つだ。

二次試験の面接対策、志望動機などのエントリーシート攻略法については
→こちらの記事に掲載している。