上場企業の役員聞いた「新卒の合否を決める基準」

今回、上場企業のある役員に新卒の合否を決める基準を聞いた。

市役所の採用基準と大手企業の採用基準は多くの共通点があり
特に大手企業は採用に関するノウハウに卓越した面接官がいるので、
彼らの意見は大変参考になる。

新卒は部活・サークル活動・学業など似たような経験を持った人が多く
社会人経験がある既卒者と比較すると差別化がしにくい。

そのような中でも、大手企業が新卒者の中で採用する人を決める項目は
1.雰囲気・コミュニケーション力
2.成績
3.大学時代に何をしてきたか
4.自我が強すぎない
5.協調性がある

この5項目である。

1.雰囲気・コミュニケーション力

面接時にはちゃんと面接官を見て話す、はきはきと話す(常識の範囲で。大きすぎる声はNG)
雰囲気が暗すぎないことを見ている。
面接官によっては話す内容はどうでもいいから、話すときの雰囲気を重点的に見る方もいる。

基本的なことだろうとあなたは思うかもしれないが、できていない新卒の受験生も多い。
1番の項目ができていない場合は即不採用と言っていたので、面接練習をしっかりするべきである。

志望動機や自己PRを作成しただけでなく、しっかり面接練習をして自信をつけてから
面接に挑むべきである。

意外と面接とすると、自分の悪い癖が際立ったり、しどろもどろになったりするものである。

2.成績

判断材料が少ない中で、普段の学業に励んできたか参考材料になる。
選考内容や、単位を落としている数などを参考程度に見ている。

3.大学時代に何をしてきたか

一昔から比較すると学歴ではなく、圧倒的に人物重視に比重が置かれている。
高学歴でも大学時代に何もせず、誰とも交流していない人はコミュニケーション能力に難ありと思われてしまう。
今の時代は会社も公務員も人との交流が重要なので、ガリ勉君はいらないのである。
大学時代に何に取り組んで、どのような成果を出したか(特別な賞ではなく、地道なものでも可)
それによって複数人で業務をやり遂げる協調性があるか判断する。

4.自我が強すぎない

会社も公務員も組織で動いている。一人も天才よりも協調性のある人間が欲しいとある企業の役員は言っていた。
自分の意見を押し通しすぎる人は大きな成果を上げていても面接では評価されないことが多い。(ベンチャー系など一部業界は別だが)

5.協調性がある

これは3,4と重複する部分もあるが、新卒では最も重要な評価項目。
一人でやり遂げたことよりも複数人でしっかり物事を進める基礎的な能力があるか見ている。

以上5項目になる。
もちろん、人物重視になりつつあるといっても、大手企業は高学歴の人間だけ
特別にリクルーターをつけて優先枠を進めることもある。

しかし、公務員は筆記試験という学力を測る試験があり
学歴によって加点されることもない。

二次試験以降、面接官によっては学歴を見る人もいるが
あくまで参考程度であり、1~5の項目がそろっているか否かとみている。