市役所には事務職の他に専門職、技能職と呼ばれる採用区分がある。
そのうちの1つが土木・建築。
しかも、事務職、保険師、看護師、化学・・・など様々な採用区分の中でも
平均して倍率が最も低いのは土木・建築。
今年の7月に北陸の某A市に土木・建築で出願したところ、なんと倍率は1倍であった。
つまり、1人採用に私だけが応募したという状態。
それほど土木、建築の倍率は低いのである。
しかし、技能職の専門科目には都市計画、測量、積算など
独自の計算問題があり、それが大勢の受験生にとってネックになっている。
ところが、私が出願した某A市は教養試験と作文のみ。
作文についても事務職と同じ「行政と市民の防災における役割について」というテーマであった。
つまり、土木・建築を出願しても、筆記試験において専門知識を問う問題は出なかったのである。
また、私は最近流行の文理融合の学部にいたので、大学時代に少し建築設計に携わっただけで、土木に関する専門知識は皆無に等しい。
そのため、出願時に私の大学学部名が関連性のないものであったので、土木・建築職の出願で良いのかと総務課の担当者から電話があったが、大丈夫であると強引に押し通した。
一次試験は問題なく通過し、二次試験も集団討論、、作文は問題なかった。
そして、面接を迎えたのだが、その際に現場監督の実務経験はあるか
測量、積算の知識はあるかと聞かれた。
私はそれらの経験や知識はなかったので、素直にないと答えた。
結果、面接の雰囲気自体は良好であったが、不合格となった。
やはり、私の場合は既卒であるという点もあり
土木・建築に関する実務経験がない、土木に関する知識がないという点で不合格となってしまった。
しかし、大学で土木・建築関連の学部を卒業している人は
技能職といえど専門科目がない自治体があるので、場合は出願する価値がある。
その際には、専門知識があることと、実務経験がある点(土木の場合は測量や積算)をアピールすれば採用されると思う。