事務職上級の専門試験は政治、法律科目全般(政治学、会計学、社会政策、社会学、国際関係、憲法、行政法、民法、刑法、労働法)と経済科目全般(経済原論、財政学、経済史、経済政策、経営学、経済事情、会計学)が出題範囲となっている。

実際に過去問を見ると、専門用語ばかりで法学部や経済学部でもない限り
短期間に終えるのは不可能に思えてくる。

だが、市役所上級程度の筆記試験レベルであれば、半月で専門科目を6割以上に持っていく事が可能である。

その勉強法を今回紹介する。

具体的には、これらの書籍で法律、経済を体系的に覚えることで
選択問題に対処できるようにする。

専門試験短期間攻略の参考書
専門試験短期間攻略の参考書

地方上級、市役所上級の専門試験において出題数が多く、負担となる主要科目は民法、経済、行政法、憲法の5つ。

あとの科目はおまけ程度と思って良い。

そのため、この5科目を制すれば、専門試験6割以上を高確立で取れる。

実況中継シリーズと経済学入門書は例えが高校生でもわかるように解説されており、専門用語の解説も丁寧だ。

しかも、読むだけで良いので精神的にも負担が少ない。

民法独特の全体像の把握の仕方、問題の読み取り方、
経済独特のグラフの読み方、計算問題の解き方
行政法独特の専門用語の解説など・・・

予備校講師ならではの無駄のない解説で、一気に理解することができる。

ここで〜〜という条文があるのは、こういう理由から。例外があるのはこういう理由から

といった感じで、全てを丸暗記しようとせず
芋づる式で知識を思い出すことができるようになるので

選択問題では予想以上に正答できるようになる。

まずは過去問から!という手法は大学受験でも定番となっているが
前提知識がないのに過去問から解き始めても、全体像が把握できないし、精神的負担も大きい。

さらに、スー過去は解説も難解で問題量も多く
いきなり取りかかると挫折してしまう危険性があるからだ。

私は
経済→民法→憲法→行政法という手順で進めていった。

以下にお勧めの実況中継シリーズと基本書、入門書を貼っておく。

民法お勧め参考書

民法は実況中継だけでなく、このシリーズの延長にある問題集を解いたほうが
解説が丁寧で過去問に対処できる。

お勧め問題集

経済

経済はスー過去からやり始めると難解な計算問題や専門用語で必ず挫折してしまう。
入門書から解き始めるべき。
なお、体系的に覚えたほうが良いといったが、経済は高度な数学式を用いて公式を導き出しているものもあるので、多少は丸暗記する覚悟で。

憲法

憲法は経済、民法から比べるとかなり負担が軽い。
しかし、大学受験と違い学説の対立問題などが出るので
それらに対処できるように以下の基本書を読んだほうが良い。

基礎は着実に。

最後に行政法。
これも憲法と同じく、民法と比較して圧倒的に出題範囲が狭く負担が軽い。
しかも、地方上級試験によっては8題も出るという得点科目。
しかし、専門用語が多いのでこちらの基本書で専門知識を付けると良い。

以上の参考書で基礎知識を身に付ければ
過去問を解き始めた際に驚くほど理解が早くなったことに気づく。

そして、参考書のページ数としては多いが
入門書なので文字数が少なく、図も多いので
すらすら読み進めることができる。

本気になれば、上記の参考書を全て2週間でやり終えることができる。

あとは
経済、憲法、行政法の問題集を解けば、主要科目は完璧。
本当に時間がない人は上記の参考書を終えるだけで良い。

これだけでも、市役所レベルの専門試験で6割以上取ることが可能。

時間があるなら、行政学、政治学をやれば良い。

刑法などは余裕がある人向け。
今回は本番まで1ヶ月未満の専門試験対策法を記載したので、割愛する。