公務員は求めている人材像が曖昧であり、志望動機や自己PRの作成に苦労する。

公務員の志望動機といっても、3パターンの質問の答えを用意しないといけない。

「なぜうちの市を志望した?」、「なぜ公務員を志望した?」、「なぜ市役所に志望した?」

では、最初に「なぜうちの市を志望したの?」の質問に対する答えの作り方から解説しよう。

恐らく、ほとんどの人の志望動機の本音は試験日程が重なっていなかった等の理由だろう。

だが、そんな本音を言うのは論外として、地域貢献がしたいという定型文では面接官に本音が伝わらない。
特に既卒はうまく自分の持ち味をアピールできなければ、新卒に見劣りしてしまい面接で落ちてしまう。

よく受験者が使う志望動機は

〜〜市では〜〜に力を入れており、大変興味を持ちました。
私もこれまでの営業で培ってきた交渉力、コミュニケーション力を活かし、〜〜市の行政サービス向上に貢献したいです。

こんな感じの例文だ。

市の特徴を述べて、それに興味を持った。
自分の活かせる能力を述べ、それを市政に活かしたいと主張する。

このような構成は、表面上では上手にまとまっているのだが、今一本気度が伝わってこない。

その原因は、実体験に基づいたエピソードがないからだ。

市の特徴なんて、市のWEBサイトを見れば一発でわかることぐらい面接官は把握している。
それをつらつら述べて、興味を持ったと言っても真意が疑われてしまう。

だから、できることなら実体験に基づいたエピソードを用いて
志望動機を作るのが良い。

私が最終的に練り上げた志望動機は以下のものだ。

 私は1つの出来事がきっかけで、◯◯市の知名度を上げ、発展に貢献したいと思うようになりました。
 そのきっかけとは、個人的に△△焼(伝統工芸品)が好きで陶芸村に何度も通い、市民と交流した際に職人の作品に対する思いや、市内の魅力を大勢の方に知って欲しいという熱い思いを語られたことです。その際に、私自身も◯◯市のために何かしたいという思いがこみ上げてきました。
 市では定住促進や企業誘致などを打ち出し、街の活性化に努めています。これまで販売員として大勢の顧客対応をこなしてきた対応力を、行政サービス向上に活かし、より住み良い活気のある街を築き上げたいと思い、◯◯市を志望しました。

実体験に基づいたエピソードがあり、ちゃんと自分たちの市を訪れて興味を持ったことがわかる。

そんなエピソードなんてないよ!という方も安心して欲しい。

なぜなら、私の陶芸村のエピソードは
その市を志望した際に理由作りのために急いで行ったときの出来事を述べたものだからだ。

2、3回通って、積極的に陶芸村の職員や販売員の方と話しているうちにでき上がってきた
いわば取って付けたような体験なのだが、ものは見せようだ。

面接官に本気度が伝わり、ジョブカフェの模擬面接でも納得してもらえた。

次に、「なぜ公務員を志望した?」、「なぜ市役所に志望した?」
という質問の答えの作り方について。

公務員を志望した理由は、大半の人の本音は安定性だろう。

それを隠すために、「地域貢献がしたい。」、「利益を求めず、公共性を持った仕事がしたい」

という理由がすぐに思い付くだろう。

だが、地域貢献なんて言葉は皆が使うので、面接官は聞き飽きているだろう。

また、政府や自治体が資金難に苦しんでいる状況で、「コスト意識がない」と思われるような答え方は絶対にしてはいけない。

例えば、先ほどの「利益を求めず、公共性を持った仕事がしたい」

このような答えが許されるのは新卒までだ。
既卒でコスト意識がない答えを言えば、面接官の反感を買うこと間違いなし。

では、この返答はどうやって作れば良いのか。

これも自分の体験に基づいて公務員を目指すきっかけを言えば良いのだ。

例えば、私の場合
某地方都市の駅前で暮らしてきたことから、幼少期から駅前再開発の様子を目の当たりにしてきた。
そして、駅前の商店街の衰退を民間と行政が一丸となってくい止めようとする様子を見てきた。
その様子を目の当たりにしてきて、将来は公務員として、中心市街地衰退だけでなく、様々な市の問題解決に努めたいと思うようになり
公務員になりたいと思った。市の職員として勤めたいと思うようになった。と答えた。

他にも、市が提供している無料診断のおかげで
早期にポリープが見つかり、重病化しなかった。そのことがきっかけで、市民の健康維持を
はじめとした行政の活動に携わりたいと思うようなり、公務員を志望するようになった。
と答えた女性もいた。

これも良い例だろう。
実際に、その返答をした女性は市役所に合格した。

一貫して、実体験に基づく志望動機は説得力がある。

オリジナリティがあって、面接官の頭にも残りやすい。

だから、是非とも入念に自己分析し、自分の過去の出来事を全て書き出してみるべき。

私もそんなきっかけなんてないと思っていたが、数日間も自己分析をしていると、
次々と生かせそうな経験、エピソードが出てくるようになった。

公務員試験の作文においても、「市の職員として活かせる自分の魅力」、「今後の市の職員として求められる素質」
などのテーマが出題されており、事前に自己分析しているとすらすら書ける。

だから、自己分析は一次試験前からじっくりとすべきなのだ。